ごあいさつ
令和元年東日本台風から7年目を迎えるにあたり、災害アーカイブ展をオンラインにて開催します。アーカイブ展は、被災翌年の2020年から開催しており、今年で7回目となります。 本展示を通じて、改めて今後の防災について考える機会としていただければ幸いです。
長野県および長野市と信州大学では、令和元年東日本台風災害の被害、復旧、復興の記録をデジタルデータで保存・インターネット発信する『”猪の満水”(令和元年東日本台風)災害デジタルアーカイブ』の構築を進めてきました。こちらのアーカイブは、2021年の公開から5年が経過する現在、子どもたちを含む多くの県民の方にご覧いただき、学校防災教育や地域防災活動等で活用いただいています。 本アーカイブ展では、そのデータの一部を使用してパネル化したものを展示しています。
また信州大学では長野県と共同で、昭和19年に発生した諏訪地域における昭和東南海地震の被害記録を収集、整理、公開する 1944年昭和東南海地震諏訪地域災害アーカイブ の構築にも取り組んでいます。こちらは第二次世界大戦中の諏訪地域での貴重な体験談を、体験者の方からインタビュー等で伺い収集し、2026年2月に公開を開始しました。
その他、信州大学では白馬村・小谷村と『2014年神城断層地震震災アーカイブ』についても構築し、地域でその利活用を進めています。
こうした災害記録を後世に活用可能な形で継承するための取り組みについて、県民の方からのご理解、ご協力のもと実現していることに、心から感謝申し上げます。本アーカイブは、まさに地域の方々と共にある取り組みです。過去の災害記録を、過去のものとして終わりにするのではなく、教訓として今後の私たちの防災減災に活かすことができるよう、引き続き信州大学では調査研究を進めていく所存です。
最後に、令和元年東日本台風をはじめ、各地の災害で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地域の皆さまが穏やかな日常を取り戻されることを深く祈念いたします。
令和8年10月
信州大学教育学部防災教育研究センター長 廣内大助